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帰郷して

この旅はとんでもない出来事からはじまった。

器すきが高じて、とうとう、自分のデザインした猪口をつくってしまった私。
それにほんとうにこころよく応じてくださった、佐賀の大日窯の久保さん。

去年は私のデザインした猪口の試作を数回おこなってくれて、
かなり、自分のイメージに近いものになってきた。

そして、実際にひざを交えて、打ち合わせをすることをなによりの楽しみとしていた。

春に伺いますと、連絡したっきりだったので
日程を調整しようと、電話をした。

そしたら、
「主人は12月に亡くなりました。気が動転してて、連絡してなかったですね。すみません」と
奥さんがおっしゃって。細かい内容は覚えていない。

空港に向かう道中は泣くのをこらえるのに大変だった。
飛行機では、こっそり泣いてた。

長崎ではほんとうにのんびりさせてもらったのだが、
ココロはどこか虚ろだった。その話に触れないように時間をすごした。

大日窯さんといっしょに実現しようとおもってた夢が
こんなカタチでピリオドを打たれるとは。

人と比べて、自分を励ますことはできない。
生と死について、なにか悟れたわけでもない。

自分の持っていない技量をもっている。
こちらの身勝手な手直しの依頼を真摯に受け止め
カタチにしてくれた。

その技量とものづくりの姿勢は私が記憶します。




まだ、きちんとさよならを言えないな。
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by cubit-papa | 2006-03-31 12:34 | 覚え書き
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1967長崎生まれ。家具を中心としたデザイナーになるべく、マイペースな精進(?)の日々を送る。この猪口の量産化に向けて画策中。(最新形状です)天気がいいと仕事を中断しチャリンコに乗りたくなる症候群を発症。


by cubit-papa
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