「木綿往生」と「無地極上」
銀座にある民芸店「たくみ」の発行している小冊子にこんな文章がのっていました。
昔の無名の工人 2004.11/15 たくみ16号 あとがきより
倉敷本染手織会と研究所の創設者であった外村吉之介先生が終生の題目として
教え子たちに諭された言葉がある。
それは「木綿往生」と「無地極上」のふたつである。
実生活の中で己を誇ることなく木綿のようにみなの役に立つ人間になって欲しい、
そして最後は雑巾としてその役割を終える。そしてまた、「無地極上」については陶磁器や
衣服において日常的に使い勝手がよいものほど無地の品が一番である。至言である。
虚飾にあふれ、実質の価値よりも見せかけの付加価値を追う世情の行きつく先は明らかであろう。外村先生に学ぶことはなお多い。(S)
ほんとに、学ぶことは多い。「実質の価値よりも見せかけの付加価値を追う」、
いわゆるスタイリングのみのデザイン。反省しきりです。デザインというジャンルで
「価値」ということを生み出すことというのは、特に仕事としてやっていると返って難しい。
仕事としてやるかぎり価値=お金だから。いいモノをつくれば結果は後からついてくるんでぃといきがってはいるものの、売れない(結果の出せない)商品開発はつらいものです。
◇◇◇art&design系blogに参加しています◇◇◇
昔の無名の工人 2004.11/15 たくみ16号 あとがきより
倉敷本染手織会と研究所の創設者であった外村吉之介先生が終生の題目として
教え子たちに諭された言葉がある。
それは「木綿往生」と「無地極上」のふたつである。
実生活の中で己を誇ることなく木綿のようにみなの役に立つ人間になって欲しい、
そして最後は雑巾としてその役割を終える。そしてまた、「無地極上」については陶磁器や
衣服において日常的に使い勝手がよいものほど無地の品が一番である。至言である。
虚飾にあふれ、実質の価値よりも見せかけの付加価値を追う世情の行きつく先は明らかであろう。外村先生に学ぶことはなお多い。(S)
ほんとに、学ぶことは多い。「実質の価値よりも見せかけの付加価値を追う」、
いわゆるスタイリングのみのデザイン。反省しきりです。デザインというジャンルで
「価値」ということを生み出すことというのは、特に仕事としてやっていると返って難しい。
仕事としてやるかぎり価値=お金だから。いいモノをつくれば結果は後からついてくるんでぃといきがってはいるものの、売れない(結果の出せない)商品開発はつらいものです。
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by cubit-papa
| 2005-02-02 15:43
| モノ・コト・ココロ