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モノ・コト・ココロ

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モノつくりを取り巻くいろいろ

ティッシュケースの出来が悪い。

悲しい。

いくら、デザインをがんばったところで…。

デザイナーと職人は補完の関係だと思う。

今回の製品の出来では、お客さんからお金はもらえない。

もちろん、製作を依頼した私たちもこので出来栄えでは支払いができない。


こんなモノづくりしていなかったはず。

製作していく順番は「工程」という。

木工はまず、材料の吟味。

素材の良し悪しは必ずあるので、
目立つ場所には、表情や色調のよいもの。
目立たない場所には、あまりよくないものをまわす。

今回は、この時点のチェックで、すでに「変」。

素材に問題であれば、素材の返品・交換の相談というのが
あってしかるべき。(お客さんの視点でみればよいだけど)

そして、いわゆる「欠点」というか、
自然のものなのでどうしても、
表面にででくる「入り皮」「節」を
避けられるものは避けて、板取していく。

のだけれど、気にしていない。。。

そして、組み立て。

接着剤が表面に残っている。

塗装。接着剤の後が浮き出てくる工程なのに、
そのまま、仕上げ。

箱詰め。おかしいでしょ?

箱のシール・スタンプが垂直、水平でない。

悲しいほどの「価値の喪失」。

すべての工程での「チェック機能」が働いて
「いいモノ」ができる。

その眼は、いまも、その木工所は持っていると私は信じている。

ただ、それがなぜ機能しなくなったのか。

「眼をつぶる」

つぶらないのが、職人の心意気だし、
職人気質なのではないのか。

もう、がっかり。
おかげで、寝不足。

明日から、長崎へ行くのだけれど、
私の大好きな「大日窯」の久保さんは
材料の土を採っているときに、足をすべらせて、亡くなってしまった。

とても、頑丈で、とても素朴な器。
価格もけっして高価ではない。
普段の暮らしのなかで、けっしてでしゃばらないけど
ないと寂しい。


私もそんなモノづくりがしたい。



助けてくださいっていう心境です。
でも、こういう「カタチ」で見せられると、なんというか、
話してわかってもらえるのか、疑問。
by cubit-papa | 2007-04-03 20:59 | モノ・コト・ココロ
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1967長崎生まれ。家具を中心としたデザイナーになるべく、マイペースな精進(?)の日々を送る。この猪口の量産化に向けて画策中。(最新形状です)天気がいいと仕事を中断しチャリンコに乗りたくなる症候群を発症。


by cubit-papa
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