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カテゴリ:家具のことば( 18 )

自分を好きになる椅子

ずーっと、ずーーーっと、椅子が
椅子という道具、家具が好きで。

それは、学生の頃に自分で使う椅子を
つくったからという単純なきっかけというかスタートで。

魅力に取り付かれて。

とにかく、座れれば、立っているときより楽(^^;)

椅子塾との出会いで、独学より
確実に、5年はデザインが進んで。

でも、商品というカタチになるには
ほんとうにどうしてよいかわからずに。

最初に商品として産声をあげたのは
子どもの家具。

もうすぐ10年。
いまだに、廃盤にならないのはなぜ?
きっとモダンにデザインできたから。
と思っている。

あきらめるとか、あきらめないとか
しつこいとか、しつこくないとか。

椅子を商品化したくて、何回もコンペにもチャレンジ。

入選したこともあるけど、
商品にはならず。

デザインがよくないのか…。

それでも、椅子のことはずーーっと好きで。

…ひょんなことから
デザインの仕事を引きづりこんで、
(お金にはなってないので仕事ではないのかな?)
詳細はよくわかっていないんですけど
商品化されました。

現在、生産工場の能力により、
注文の数量の出荷というか、入荷ができていないとのこと。

…まぁ、バイヤーからの注文はあるという理解でよいのかな?

紹介したいのですが、手に入らないモノ紹介してもねぇ…。

自分がデザインすることで
大切にというか、
とにかく、まずは買ってもらえる商品をつくること。

ただし、それは流行とかにおもねるという意味ではなく
きちんと自分のデザインの意図を商品に込めて
その上で、売れる、買ってもらえるということ。
買って、使ってもらうに足るモノをつくりだすということ。
(言うは易しで、実はてーへんなんだなこれが、以下略)

これからもそうしたスタンスは変わらない。

(別にコンペに落選しつづけてる負け惜しみではない!!)

ともかく、今回商品にまで辿り着けて
関係者の方々というか、すべてのみなさまに感謝です。

デザイン続けてて、よかったな。

こんな奇跡もあるんだな。
(この状況を説明するのに、そういう語彙しか思いつかない)
と、つくづく思っています。

そして、この椅子でまずは家族が暮らしていけるといいなーと。

関係者の方々が潤うとよいなと、願っています。


…現時点で、何脚世の中に存在してるんだろう…。
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by cubit-papa | 2009-10-22 23:02 | 家具のことば

デザイナーというより

唐突な話で恐縮ですが。

私の場合、
デザインという作業を行う上での与件の中に
「美しく整える」という項目があります。

ここで言う「美しく」という言葉は奥行きがありすぎるので
また、機会を改めることとして。

昨今のデザインでもてはやされている項目は
「意外性」。

私、はっきり言って、苦手です。

そういう意味ではデザイナー足り得てないと思う。

私のデザインしたものを見ても100%の人が
「はっ」としないでしょう。

「斬新な」とか「新機軸」っていうのとは縁遠い
「ローテク」で「素朴な」カタチが好き。
飾り気もなくていいし、操作を間違えるような
使う人が「戸惑う」ようなことはしたくない。

つくった本人からしてそんなもの期待してないし。

「美しく整える」っていうことばの中に
「バランス」が入っています。

この「バランス」って言葉の中に
「素材とカタチの加工の難易度」って言葉が入ってます。

「素材」って言葉の中に
「昔から使われていて、将来も供給(修理)可能」って言葉が入ってます。

書き出すと切りがないのですが
一言にまとめると
「美しく整える」。

言い換えると納まりがいいってこと。

意外性のあるデザインのプロダクトでも
納まりがいいモノは好きです。

アイデアというか、つくることに無頓着なデザインは
どんなもんなんでしょうね。

そんなことを考えていると
自分のことをデザイナーというのは
なんか、的外れな気がして。

でも、ほんとはデザイナーたるもの
そのぐらいのこと飲み込んでないとあかんという
気持ちも持っております。

だから
「意外性のあるモノをつくれないデザイナー」といえばいいですね。(^^;)
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by cubit-papa | 2008-02-04 22:47 | 家具のことば

椅子の背

たいていの椅子の背は単なる
二次曲線だけのものが大半だ。

だが、オフィス用の椅子で腰の辺りを
前に押し出そうという意図のディテールを
見受けるようになってきた。

いわゆる「背」より「腰」を支えることを
重視したディテールというか機能を前提としたカタチ。
腰をホールドし、背はゆったりと受け止めるような。

座自体はまだ広い面積のものが多いけど。
たぶん少しずつ小さくなっていくと思う。
そのほうが足にいいから。

なんで「腰」かと言えば
背骨と尾てい骨の接合部分ってだけでも
相当な負荷が加わっているところを
せめて座る時くらい
ちゃんとサポートした方がいいに決まってるから。

背中全体をあずけられる背の椅子と
腰の部分が背より突出しているディテールの椅子があれば
ぜひ、座り比べてみてください。

ちなみに、この尾てい骨、
大きさの個人差がかなりあります。

デザインする上でかなり厄介な条件でもあります。
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by cubit-papa | 2008-02-03 14:04 | 家具のことば

ロングライフデザイン

ロングライフデザインって
なんか、いいなって。

スタイリッシュだったり、
かわいかったりの
スタイリングのデザインは
好きでないし、自分はできない。目指していない。

息が長いというか、長く使ってもらえるってことは
それがある種の「普遍性」を内包しているから。

前にも書いた記憶はあるんですけど、
アイデアは雨のように分け隔てなく天から降ってくるんです。
でもカタチにできる人は少ない。

今も世界のあちこちで、例えばデスクを考えているデザイナーがいて。
彼らにも、私にもいろんなアイデアが降ってきて。

そして、自分はこれっていうのを
つかまえて、 カタチにしていく。

いろんなカタチが生まれる。

いつか、つかまえたいのは飽きがこないデザイン。
そして新鮮さを失わない。モダンであり、スタンダードである。
そんなカタチ。

A4サイズのトレイを軸にした
収納とデスクから、
はじめてみようと思います。
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by cubit-papa | 2007-03-16 10:19 | 家具のことば

「室内」12月号

「室内」は読み物としてもおもしろい。
おもしろいだけでなく、心にグサッとくるときがある。

侘び 寂び 萌え/森川嘉一郎さんの記事より

趣味の問題は、単なる趣味の問題ではない。デザインの好き嫌いは、何やら純粋に自分の中から発せられた感覚のように見えて、その実、教育によって獲得されている。そしてそれは、脊髄反射のように、多くの場合意識されずにわれわれのものを見る眼に色をつけてしまうため、理論や思想などよりもよほど危険な力を帯びている。デザイナーというのは、一般に善良な職能のように見なされながら、覇権のために透明な武器を供給する武器商人のような側面を持っている。日本における「デザイン」は、実態として「洋風化」と同義なのだ。

…言葉がない。

洋風化の側面はあらゆるジャンルに浸透していると思う。デザイナーに限らず
「透明の武器」をふりかざして、「なにか」を壊している。
その洋風化という「目標」にかわる「価値」を勝ち取っていかないと
この国はやばい方へ進んでいってしまう、そんな気がした。

もうひとつ、「いまどき」のデザインに首を傾げる自分でよかったとも。
甘えかもしれないけど。


それから木造船の話のなかで

沖に出ていて突風で浸水した時岩渕さんの木造船で
九死に一生を得たという漁師の熊谷さん夫婦。
FRP船は二隻沈んだが、熊谷さんの木造船は沈まなかった。
「膝まで水に浸かりながら、お父ちゃんに“沈むか?”と聞いたら
“この船は沈まない”と言われて安心した」という。

なんだか、胸を張りたくなるような
ちょっと日本人であることを誇らしく感じるエピソード。
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by cubit-papa | 2005-12-02 11:48 | 家具のことば

DESIGN Q&A

デザインのことを、イームズはこんな風に考えていたようです。

EAMES DESIGN CHARLES & RAY EAMES 
イームズ・デザイン展、コンセプトブック/2001/8

DESIGN Q&A

答える人:チャールズ・イームズ
聞く人:ヨランド・アミック(パリ装飾美術館)
和文訳:小池一子

Q.イームズさん、あなたはデザインをどう定義なさいますか?
A.望む目的に最も良くかなうように、必要な要素を組み立てる計画がデザインです。

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by cubit-papa | 2005-06-08 15:00 | 家具のことば

卒業制作をつくることの意味と取り組み姿勢について

もう、5年、某女子大学の卒業制作(合板を素材に使った家具等)の指導(?)を
しています。
年々、若年化する学生へ、最初に渡して、読んでもらってる文章です。


デザインの最終図面を持ってきて「どうやってつくるんですか」ではダメ。
どんなデザイナーもそんな仕事のやり方はしていません。
「こうやって作ろうと思います」という自分なりに方法を考え、他者に伝えなければならない。
他人の手を借りることと自分でやることは一見、矛盾しているようだけど、そうじゃないです。
特に卒業制作に関しては自分の技量で製作・完成させるのだということを肝に銘じて。
外注をつかう場合でも、可能な限り図面を描き、資料をまとめ、イメージを伝えないと。
とにかく自分の思いを伝えないといけないし、それがないとよいものにならない。

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by cubit-papa | 2005-02-03 18:10 | 家具のことば

子どもの家具の出発点

2000/3/29

静かな悠々自適かつハッピーな生活によりハッピーにピリオドを打つ子ども。

子どもは大人と違うスピードでグングン大きくなります。
そしておもちゃもどんどん増えていきます。

絵本・クレヨン・ぬいぐるみ。
おにいちゃん、おねえちゃんのおさがり。
おじいちゃん、おばあちゃんのプレゼント。

このたくさんのおもちゃをどうするか。
ありあわせの箱に片付けても、リビングに出しておきたくはないし。

でも、子どもの遊び場はリビング。

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by cubit-papa | 2005-02-03 12:55 | 家具のことば

棚は難しい。

難しいっていうのは何と比べるかなんですけど
椅子と比べるとまあ、楽です。
でも、モノにはいろいろな大きさがあって、それらがからみあいつつ
生活の場に浮遊してて、その「置き場所」として棚はどうしたって
あると便利でデザインは難しい。

何が難しいって、大きさの違うものをできるだけ一箇所にまとめるということ。
空間のロスを減らし、ちゃんと収まるようにしたいです。

棚っていうか、テーブルにしろ、椅子にしろ「納まり」がよいと、きもちいいものです。

いろんな「収納本」がでていますが、ほとんど読んだことがありません。
コツなんてあっても、そんな風には…。結局捨てられないだものね。
捨てられないから、驚異的なアイデアで狭い空間に押し込みましょう、という
切り口が多い気がします。

私個人の考えでは
1.買うときよく考える
例えばひとつ買ったら古いのは誰かにあげるか処分する。
2.ほんとに好きなモノを買う
純粋にシヨッピングをたのしむのが趣味というのでなければ
自分のために、値段以上の価値を感じたモノと付き合って欲しいです。

ことばでいうと、必要なものがすぐとりだせて、
存在感がうるさくないのをつくりたいです。
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by cubit-papa | 2005-02-01 15:55 | 家具のことば

自宅の座卓

会社に、楢の端材があったので、接いで座卓に。釣具のうきの塗装につかう
漆を使って仕上げた。布で刷り込むようにして。
合板、合板といいながら、ムクもいいっす。遺伝子に響く。
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by cubit-papa | 2005-02-01 10:11 | 家具のことば
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1967長崎生まれ。家具を中心としたデザイナーになるべく、マイペースな精進(?)の日々を送る。この猪口の量産化に向けて画策中。(最新形状です)天気がいいと仕事を中断しチャリンコに乗りたくなる症候群を発症。


by cubit-papa
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