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椅子の図面を描く幸せ

去年、数年ぶりに国際家具見本市に出かけた。
まあ、いろんな家具があります。
(でも、あんまりインスパアされない)

家具の産地というのは全国に数箇所あって。

それぞれの産地は各製作所が、まとまって出展している。

そのなかの九州、大川の家具のブースで
辻製作所というところがあって。

…ずいぶん安い上代。

国産か?

というつっこみを直接、そこにいた社長に聞いてみる。

「分業だからうんぬん…」っていってた。

自分の椅子の試作を頼みたいとか
タダで椅子の図面描きますよ、とか話をした。
あんまり真剣には聞いてもらえなかったかな?
(聞いてくれてたのかな?)

名刺を渡したら、後日、カタログを送ってきてくれたので
こちらも、例の「肘掛けのある椅子」のカラーコピーを
送ってみた。

…あー、電話してみないとなぁとか思っていたある日。
辻製作所じゃなくて、知らない家具屋さんから電話。

辻製作所さんで「ミネルバチェア」みました。肘掛けのディテールのデザインを
使ってもいいですか?という問い合わせ。

(椅子の制作してくれたところが「ミネルバ」ってとこだけど…)

「背のカタチだけ、くっつけてもバランス悪いですよ」(オレに描かせろー)
「条件を言っていただければワタシが図面、描きます」(頼むー)

ということで、現在、修正図面を作図中。

必要とされて椅子の図面が描けるのがうれしい。

うれしい、うれしい。

しかも、「現物」になるのが前提。
おおまかなアウトラインは先方の意向にそわねばならせないが
だとしても、そこにどれだけの自分の思いっていうか
椅子に対する考え方をカタチにこめていけるか。

そこが大事。

これまで座ったことがないような座りごこちと
景色に溶け込む「すでにあった感じ」を
モダンなカタチにまとめていく。

言うのはカンタンだけどね。


椅子の図面をひさーしぶりに描いてて
時間を忘れた。

なにかしらつくっていれば無心になれるのだと気づいた。

おおげさかもしれないけど
その瞬間を味わえただけで
生まれてきてよかったと
思っていい、
と思った。
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by cubit-papa | 2008-02-27 20:19 | モノ・コト・ココロ

デザイナーというより

唐突な話で恐縮ですが。

私の場合、
デザインという作業を行う上での与件の中に
「美しく整える」という項目があります。

ここで言う「美しく」という言葉は奥行きがありすぎるので
また、機会を改めることとして。

昨今のデザインでもてはやされている項目は
「意外性」。

私、はっきり言って、苦手です。

そういう意味ではデザイナー足り得てないと思う。

私のデザインしたものを見ても100%の人が
「はっ」としないでしょう。

「斬新な」とか「新機軸」っていうのとは縁遠い
「ローテク」で「素朴な」カタチが好き。
飾り気もなくていいし、操作を間違えるような
使う人が「戸惑う」ようなことはしたくない。

つくった本人からしてそんなもの期待してないし。

「美しく整える」っていうことばの中に
「バランス」が入っています。

この「バランス」って言葉の中に
「素材とカタチの加工の難易度」って言葉が入ってます。

「素材」って言葉の中に
「昔から使われていて、将来も供給(修理)可能」って言葉が入ってます。

書き出すと切りがないのですが
一言にまとめると
「美しく整える」。

言い換えると納まりがいいってこと。

意外性のあるデザインのプロダクトでも
納まりがいいモノは好きです。

アイデアというか、つくることに無頓着なデザインは
どんなもんなんでしょうね。

そんなことを考えていると
自分のことをデザイナーというのは
なんか、的外れな気がして。

でも、ほんとはデザイナーたるもの
そのぐらいのこと飲み込んでないとあかんという
気持ちも持っております。

だから
「意外性のあるモノをつくれないデザイナー」といえばいいですね。(^^;)
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by cubit-papa | 2008-02-04 22:47 | 家具のことば

寒いです

昔は行き交う季節なぞ
どこ吹く風で生きていたような気がしますが、
近年、寒いと動かなくなる自分を発見してしまいました。

やりたくないわけではないのに
寒さ故に封印を余儀なくされていること。

自転車と模型の塗装。

まったくやってないわけではないけれど。

チャリンコはせめて休日には近所への用事の時には
乗るようにしてますが、通勤は…。寒いし、暗いから乗ってません。

昨日、授業参観でした。
上の子の授業のしめくくりで先生が
自分はどんな生き方がいいと思っているかという話をしてて
「がんばりすぎない、でもあきらめない」って
おっしゃってました。

いいですね。

がんばりすぎないどころか
がんばらなくなっているかもと
ちらっと脳裏をかすめましたが
似たようなもんだと、自分を納得させました。

…春を待ちましょう。
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by cubit-papa | 2008-02-03 14:13 | 覚え書き

椅子の背

たいていの椅子の背は単なる
二次曲線だけのものが大半だ。

だが、オフィス用の椅子で腰の辺りを
前に押し出そうという意図のディテールを
見受けるようになってきた。

いわゆる「背」より「腰」を支えることを
重視したディテールというか機能を前提としたカタチ。
腰をホールドし、背はゆったりと受け止めるような。

座自体はまだ広い面積のものが多いけど。
たぶん少しずつ小さくなっていくと思う。
そのほうが足にいいから。

なんで「腰」かと言えば
背骨と尾てい骨の接合部分ってだけでも
相当な負荷が加わっているところを
せめて座る時くらい
ちゃんとサポートした方がいいに決まってるから。

背中全体をあずけられる背の椅子と
腰の部分が背より突出しているディテールの椅子があれば
ぜひ、座り比べてみてください。

ちなみに、この尾てい骨、
大きさの個人差がかなりあります。

デザインする上でかなり厄介な条件でもあります。
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by cubit-papa | 2008-02-03 14:04 | 家具のことば
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1967長崎生まれ。家具を中心としたデザイナーになるべく、マイペースな精進(?)の日々を送る。この猪口の量産化に向けて画策中。(最新形状です)天気がいいと仕事を中断しチャリンコに乗りたくなる症候群を発症。


by cubit-papa
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