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モノ・コト・ココロ

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デザイナーというより

唐突な話で恐縮ですが。

私の場合、
デザインという作業を行う上での与件の中に
「美しく整える」という項目があります。

ここで言う「美しく」という言葉は奥行きがありすぎるので
また、機会を改めることとして。

昨今のデザインでもてはやされている項目は
「意外性」。

私、はっきり言って、苦手です。

そういう意味ではデザイナー足り得てないと思う。

私のデザインしたものを見ても100%の人が
「はっ」としないでしょう。

「斬新な」とか「新機軸」っていうのとは縁遠い
「ローテク」で「素朴な」カタチが好き。
飾り気もなくていいし、操作を間違えるような
使う人が「戸惑う」ようなことはしたくない。

つくった本人からしてそんなもの期待してないし。

「美しく整える」っていうことばの中に
「バランス」が入っています。

この「バランス」って言葉の中に
「素材とカタチの加工の難易度」って言葉が入ってます。

「素材」って言葉の中に
「昔から使われていて、将来も供給(修理)可能」って言葉が入ってます。

書き出すと切りがないのですが
一言にまとめると
「美しく整える」。

言い換えると納まりがいいってこと。

意外性のあるデザインのプロダクトでも
納まりがいいモノは好きです。

アイデアというか、つくることに無頓着なデザインは
どんなもんなんでしょうね。

そんなことを考えていると
自分のことをデザイナーというのは
なんか、的外れな気がして。

でも、ほんとはデザイナーたるもの
そのぐらいのこと飲み込んでないとあかんという
気持ちも持っております。

だから
「意外性のあるモノをつくれないデザイナー」といえばいいですね。(^^;)
by cubit-papa | 2008-02-04 22:47 | 家具のことば
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1967長崎生まれ。家具を中心としたデザイナーになるべく、マイペースな精進(?)の日々を送る。この猪口の量産化に向けて画策中。(最新形状です)天気がいいと仕事を中断しチャリンコに乗りたくなる症候群を発症。


by cubit-papa
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